診療案内

おりものの異常・性感染症

おりものの異常と性感染症

帯下(おりもの)とは膣、子宮頸管腺、子宮内膜からの分泌液を総称したもので、無色透明~乳白色で無臭です。

膣カンジダ症

酒かす状、粉チーズ状、ヨーグルト状の帯下で、強いかゆみがあります。
原因となるカンジダ菌は、もともと膣の常在菌ですが、抗生物質、卵胞ホルモン剤、副腎皮質ホルモン剤などの使用や、妊娠、糖尿病、消耗性疾患などで抵抗力が落ちると発症しやすくなります。

 

最近は性感染症の一種ともいわれていますが、感染力は弱く、抗真菌剤(腔錠、外用剤)の投与で治癒します。
ただし、再発もしばしばみられます。

細菌性膣症(非特異性膣炎)

悪臭をともない灰白色、灰黄色、膿性、淡血性などの帯下で、かゆみはあまりありません。
誘因として全身抵抗力の減弱、膣自浄作用の低下(主に卵胞ホルモン分泌の低下による)、物理・化学的刺激、異物、頸管炎などがあり、一般細菌の増加による膣炎です。

 

治療として抗生物質膣錠を投与します。

子宮膣部びらん(仮性びらん)

肉眼的に子宮膣部の赤くびらん状に見える部分の総称です。
病気ではなく生理的現象とされています。
若い女性の60%以上に見られ、60歳を過ぎると激減します。
びらん面は感染を起こしやすく、慢性炎症により帯下、出血、とくに接触出血をみることもあります。
帯下増量や出血のある場合は治療の対象となります。

 

レーザー療法、電気焼灼法、凍結療法などの外科的治療が一般的です。

クラミジア感染症(頸管炎・咽頭炎)

10~20代の女性に最も多い性感染症です。
感染から発症までは3~21日位で、帯下増量感、下腹部痛、不正出血などの子宮頸管炎の症状をみることもありますが、半数以上は無症状のため慢性化することが多く、卵管の障害をきたし、最近では不妊症の大きな原因となっています。

 

まず抗生物質の内服で治療します。またセックスパートナーも同時に治療します。

淋病

梅毒とともに古くからある性病で、2~7日の潜伏期の後、女性では膿性帯下をみることもありますが、半数は無症状です。
最近はオーラルセックスの日常化により、咽頭からクラミジアや淋菌がしばしば検出されます。

 

パートナーともども抗生物質で治療します。

膣トリコモナス症

トリコモナス原虫の感染によって発症し、悪臭のある黄色の泡立つような帯下の増加と膣外陰のかゆみが主な症状です。
抗トリコモナス剤(膣錠および経口剤)にて治療します。

 

同時にパートナーも内服治療します。

梅毒

近年著しく減少し、献血時や集団検診、妊婦健診、人間ドックなどで偶然発見される潜伏梅毒(症状のない時期の梅毒)が多いようです。
顕症梅毒としては、梅毒トレポネーマの感染後3週頃に初期硬結(大豆大で痛みのない硬い結節)を生じ、硬性下疳とよばれる痛みのない潰瘍に進展します。

 

感染後6週間で鼠径リンパ節が腫れ、この頃から梅毒血清反応が陽性になります。

 

梅毒の抗体を調べる梅毒血清反応検査によって診断されます。ペニシリン剤が著効薬です。

性器ヘルペス

単純ヘルペスウイルス1型または2型の感染後、2~10日の潜伏期を経て発症し、クラミジアの次に多い性感染症です。
一度感染すると神経節に潜伏し、疲労、発熱、ストレス、生理などをきっかけに再発を繰り返します。
外陰部に違和感を感じた後、小水泡次いで潰瘍をつくり痛みが出現します。
治療として抗ヘルペスウイルス剤を使いますが、ウイルスの増殖を抑制できても排除できません。

 

したがって治療により症状は消えますが、後に再発することが多いのです。

尖形コンジローマ

性器のイボともいわれ、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の感染後1~6ヶ月の潜伏期を経て発症します。
外陰部や膣に多発する良性の腫瘍で、凍結療法やレーザー治療などの外科的治療が中心です。

HIV感染症(エイズ)

性行為により性器、肛門、口などの粘膜や傷口からHIVウイルスが血液中に入り感染します。
2~4週間の潜伏期の後、発熱、のどの痛み、だるさ、筋肉痛といった「かぜ」症状が数週間続くこともありますが、殆んどは無症状です。

 

その後、全く症状のない無症候期が数ヶ月~15年続き発病に至ります。

 

エイズ検査は性交為の2~3ヶ月後から可能です。
まだ特効薬がないため、感染を防ぐにはコンドームの使用しかありません。

ケジラミ症

性行為により吸血性昆虫であるケジラミが陰毛に寄生することで発症します。
治療法は毛を剃り市販薬のスミスリンパウダーやスミスリンシャンプーを使います。
まだ特効薬がないため、感染を防ぐにはコンドームの使用しかありません。

診療時間

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16:00~18:30

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休診日:水曜・土曜午後・日曜・祝祭日
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